アラブ首長国連邦(UAE)の拠点とするエミレーツ航空は、ビットコインなどの仮想通貨による支払い,NFT,メタバースの導入、航空機の記録を追跡する際にもブロックチェーンを活用する計画を明らかにしました。
今後、エミレーツ航空が具体的にいつサービスを開始するかなどの詳細は明らかになっていません。
概要
エミレーツ航空の最高執行責任者(COO)であるAdel Al Redha氏は、ドバイで開催されたArabian Travel Marketでのメディア懇親会で、航空会社のウェブサイトに取引目的のNFTを追加すると述べました。また、決済、決済サービスとしてビットコインを利用する予定です。
ブロックチェーン、暗号資産、メタバース導入の狙い
COOのAdel Ahmed Al-Redha氏によると、この動きの背景にある目的は、様々な顧客のニーズを追跡するためのアプリケーションを構築することとしています。
エミレーツ航空は4月初め、メタバースにサービスを拡充し、収集および実用的なNFTを開発する戦略に「数千万ドル」を費やす計画を公表し、今後数か月のうちに発売を予定していました。
また、戦略の一環として、メタバースとNFTのための新しいスタッフを登用することも発表しています。
メタバース
同航空会社幹部は、メタバースを利用して、運航、トレーニング、ウェブサイト販売、その他の航空会社関連の体験などのプロセスをデジタル世界に転換する可能性もあると指摘しています。これによって、様々なプロセスがより相互的になると考えているようです。
先端技術の取り入れ
同社は、先端技術を取り入れることで、ビジネスプロセスを強化し、顧客へ提供サービスを改善し、従業員のスキルや経験をアップグレードする狙いがあります。
他の航空会社によるブロックチェーンの活用
世界中の空港や航空会社はブロックチェーンベースの技術や暗号決済を統合する方法を検討しています。
エールフランス(フランス):2021年2月、エールフランスは複数の団体と提携し、COVID-19の検査結果を検証するブロックチェーンベースのシステムを構築しました。
エア・バルティック(ラトビア):ラトビアの国営航空会社であるエア・バルティックは、Dogecoin(DOGE)とEther(ETH)を支払いオプションに加えました。この航空会社は2014年からBTCを受け入れており、USDコイン(USDC)、Binance USD(BUSD)、Gemini Dollar(GUSD)などの他の仮想通貨での支払いを可能にしています。
ボラリス(中米):2021年10月、エルサルバドルのナイブ・ブケレ大統領は、格安航空会社ボラリスのエルサルバドルを拠点とする子会社がビットコインによる支払いを受け入れると発表しましたが、その計画はまだ実行に移されていません。