過去12か月で数十億円ドルがNFTの世界に参入しています。また、メタバースの構築にも多くの企業が参入しています。
また、世界最大のゲーム会社がNFTへの参入したり、ゲームにNFTを導入しています。
そこで今回は、ゲームとNFT、メタバースの関係性、導入される理由について紹介したいと思います。
NFT,メタバースに注目している大手ゲーム企業の例
グランド・セフト・オートのテイクツー・インタラクティブ
セガ、コナミ、Ubisoft、スクウェア・エニックス
マイクロソフト、エピックゲーム、Robloxなどです
ゲーム業界の市場規模
2021年の時点で世界のゲーム産業の収益は約1780億ドルです。
他の3大産業と比較すると
映画やVODなどのホームエンターテインメントは1,000億ドル
北米のスポーツが770億ドル、音楽が600億ドルです。
ゲーム産業は非常に巨大で、今後も成長が見込まれており、2025年には2,680億ドルの収益を上げると予測されています。
また別の統計では、全世界には31億人以上のゲーマーがいて、世界の総人口の約40%を占めています。またゲーマー1人当たりのプレイ時間は1週間で合計8時間27分と世界的ゲーム人口が多いことが分かっています。
ゲームとメタバース
さまざまな企業がメタバースにも参入しています。
FacebookはMetaに社名変更するほど、メタバースに注力しています。
マイクロソフトもバーチャルアバターを公開したり、アクティビジョン・ブリザードを690億ドルで買収しました。
アクティビジョンはCall of dutyやWorld of Warcraft2などで有名なゲーム会社です。
今回の買収が発表された後、マイクロソフトはこれをメタバースの開発に利用すると言われています。
アップルも、近い将来ARグラスを発売するといううわさもあります。
他にも多くの企業がメタバースへの参入を発表しています。
メタバースがインターネットの未来なのか
メタバースの普及には、ゲームが大きな役割を果たしていきます。多くの人がインターネット上でアバターを買ってゲームをしたり、いろいろな人とコミュニケーションをとったり、様々なことをしています。
NFTとゲーム
NFTはデジタル資産の真の所有権を確立して、価値を見出すことができます。
ゲーム内でのNFTの有用性
スキン、装備、資源、アイテムなどを真の意味で所有することができます。
今までの多くのゲームは、アイテムを購入することはできましたが、プレイヤーが所有することはできませんでした。あくまで、アイテムの所有権はゲーム会社が保有していました。
プレイヤーはアイテムを売却することはできず、そのアイテムがゲーム上に何個存在するかなどが分かりませんでした。
仮に、ゲーム会社がアイテムを削除したり、アカウントを無効化すると、完全にそのアイテムを失うことになります。
希少性が明確になる点
ゲーム上のアイテムがNFTに変わることで同じアイテムが何個存在するかが明確になります。これによって、デジタル資産の価格や価値がより明確になります。
懸念材料
ゲーマーからの反対
一部のゲーマーは、ゲームにNFTの要素が加わることで、楽しむためのゲームにお金儲けという要素が加わることに反対の人もいます。ゲーム会社がお金儲けのためにNFTを販売すること懸念しています。
もちろん、アイテムがNFTになって、ゲーマー同士がNFTを取引する時に、ゲーム会社が手数料やロイヤリティを取ることもあるかもしれません。
しかし、NFTを導入することでプレイヤーは自分のデジタル資産を売却して、購入にかかった費用を回収したり、後からリセールしてさらにお金を稼ぐことができます。
NFTが環境に悪い点
ビットコインやイーサリアムなどのブロックチェーンでは、取引を行うために膨大なエネルギーを消費します。そのため、アーティストや企業がNFTを使ったプロジェクトを行うとき、二酸化炭素の排出への懸念が話題になります。
しかし、ポリゴンやソラナ、テゾス、フローのようなエネルギー消費が少ないチェーンを活用することで、この問題は解決できそうです。