2021年10月にFacebookのCEOマーク・ザッカーバーグ氏が社名をMeta(メタ)と改名して以来、メタバースが世界中で話題になっています。
しかし、ザッカーバーグCEOが社名変更を発表する前からメタバースの概念は数十年前から存在していました。実際、多くの企業が長い間メタバースの構築に取り組んでいます。
そこで今回は、今後、SNSやスマホと同じように普及するかもしれない「メタバース」について解説しようと思います。
メタバースとは
Meta社(元Facebook)では、メタバースを「自分と同じ物理的空間にいない人々と一緒に創造し、探求することができる一連の仮想空間」と定義しています。メタバースが完全に実現するのは何年も先のことですが、最終的には、仕事、遊び、学習、創造、買い物、友人との交流などを仮想のオンライン環境で行うことができる場所になると期待されています。
言葉の由来
メタバースという言葉の由来は、1992年に発表したSF小説「スノウ・クラッシュ」の中で生まれました。
この小説では、メタバースは仮想現実や拡張現実の集合体で、人々はアバターとして歩く「ストリート」に集約されており、ゴーグルや端末に接続してアクセスすることができます。
いつ実現するか
5~10年かかると
Meta社(旧Facebook社)のCEOであるマーク・ザッカーバーグは、メタバースの主要機能が実現、普及するには5~10年かかると予想しています。
しかし、メタバースの要素はすでに存在しています。高速通信のネット環境、VRヘッドセット、常時接続型のオンラインワールドなどは、すでに普及しています。
メタバースで可能になること
ゲームがよりリアルで没入感のあるようなものになり、消費者が商品を購入する前に、バーチャルな環境でテストができるようになります。また、ストリートビューやGoogleマップと同じように、部屋から一歩も出ずに世界中に旅することができるようになります。
メタバースの例
MMORPG
MMORPGはMassively Multiplayer Online Role-playing Gameの略で、日本語では大規模多人数同時参加型オンラインRPGのことです。
MMORPGは、多くの人がメタバースの基盤になる双方向的なゲームです。数千人や数万人もの人が同時に、ゲームをしたり、物を作ったり、バーチャルショップを訪れたり、コンサートに行ったりと共有スペースで交流しています。FF14やMinecraft、フォートナイト、NFTを使ったAxie Infinityなどがあります。
メタバースはゲームの世界などで一部で実現して言います。
メタバースで可能になること
ゲームがよりリアルで没入感のあるようなものになり、消費者が商品を購入する前に、バーチャルな環境でテストができるようになります。
また、ストリートビューやGoogleマップと同じように、部屋から一歩も出ずに世界中に旅することができるようになります。
メタバースの課題
プラットフォームを超えてアバターが使えるようにすること。
1つのアバターやアイテムを複数のプラットフォームで使うことが難しいポイントです。今後、メタバースが普及するためには、プラットフォームごとにアカウントを作る仕組みではなく、1つのアカウントで複数のプラットフォームを横断できる必要があります。
しかし、実現させるためには、複数のプラットフォームで共通のシステムを採用する必要があるので開発面で難しいです。