バンダイナムコグループは2月8日、ゲームファンが互いに交流できるように、独自の「IPメタバース」を開発することを明らかにしました。
メタバースとは、社会的なつながりに焦点を当てたオンライン上の仮想世界です。
IPとはIntellectual Propertiesの略で、日本語では知的財産のことを指します。
IPメタバースの概要
同社は、IPごとにメタバースを開発する予定です。
各IPのメタバースは”ALL BANDAI NAMCO concept”と呼ばれる相互接続された宇宙の一部を形成します。
IPメタバースでは、IPを軸として様々なエンターテインメントを楽しめる仮想空間や、バンダイナムコならではの強みを生かして、物理的な商品や会場とデジタル要素を融合させる仕組みになるようです。
バンダイナムコは、数多くのゲームやエンターテインメントのIPを保有しています。
例
ワンピース、僕のヒーローアカデミア、ドラゴンボール
スーパーロボット大戦、ガンダム、
アイドルマスター
太鼓の達人、パックマン
ダークソウル、エルデンリング、THE DARK PICTURES、ソウルキャリバー
人気のIPを自由に使えるバンダイナムコのメタバースは、今までにない新しい体験やつながりを生み出す可能性があります。
また、プレイヤーやファン、ビジネスパートナーとのつながりを構築することで、コンテンツの提供とビジネスの成長を長期的に支援していく計画です。
IP軸戦略
同社の2022年4月から2025年3月までの中期計画には、3つの目標からなる「IP軸戦略」が盛り込まれています。
- IPを通じたファンとのつながり
- IPの価値向上
- 3プロジェクトの世界に広げて、日本以外の売上向上
IPメタバースでは、バンダイナムコとファン、さらにファン同士のコミュニティを構築する予定です。これらのコミュニティやコンテンツを通じて、多面的なつながりを構築し、中長期的にIPの価値を最大化させていく計画のようです。
プレスリリースによると、IPメタバースにはすでに投資が行われているようです。
150億円の投資は、「データ基盤(データユニバース)の構築」と「コンテンツの開発」にあてられます。この取り組みは、今後3年間の同社の主要な優先事項であるとしています。
Meta社(前Facebook)がメタバース領域への参入を発表してから、他の多くの企業もその流れに乗っています。そんな中でも、バンダイナムコのメタバースは、超有名なキャラクターやゲーム、アニメを活用することで、注目を集めています。
今後もバンダイナムコのIPメタバースに注目して、最新情報をお伝えしていきます。