人気のNFTプロジェクト「Bored Ape Yacht Club」を運営するYuga Labsは、A16z(アンドリーセン・ホロウィッツ)を筆頭に4億5,000万ドルを調達し、現在の評価額は40億ドルです。
Yuga Labsとは?
人気NFTの1つ、Bored Ape Yacht Club(BAYC)を制作・販売したことで有名なアメリカの会社(クリエイターのグループ)です。
BAYCは、さまざまな特徴やユニークな特性を持つ1万匹の猿をテーマにしたNFTからなるプロジェクトです。
最近では
人気NFTプロジェクト:CryptoPunksとMeebitsの買収
Bored Ape Yacht Clubに関連した暗号通貨Ape Coinのローンチ
などでも注目を集めています。
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4億5,000万ドルを調達した同社は、この資金を、急速に成長するチームの規模拡大、クリエイティブ、エンジニアリング、オペレーション部門の優秀な人材の獲得、および同社が計画するジョイントベンチャーやパートナーシップのために使用する予定です。
有名VC : A16z(アンドリーセン・ホロウィッツ)とは
A16z(アンドリーセン・ホロウィッツ)は、2009年に設立されたシリコンバレーのベンチャーキャピタルです。
A16zは、OpenSea, Dapper Labs, Coinbaseなどにも出資しています。
アンドリーセン・ホロウィッツは、以前からYuga Labsの資金調達に乗り出すと報じられていました。
a16z cryptoのゼネラルパートナーであるChris Lyons氏は、次のように述べています。
「Yugaは、誰もがメタバースに参入できるように、文化とイノベーションを融合させる最前線にいます。この素晴らしいチームとそのビジョンに投資し、コミュニティが所有するエンターテインメントの次のフロンティアを築く手助けができることに興奮しています。」
ゲームスタジオ:Animoca Brandsとは
香港を拠点とするブロックチェーン・ゲームで有名なAnimoca Brandsは、3月17日に同社のPlay to Earnゲームの「Benji Bananas」を対応させ、このラウンドに参加しています。Animoca Brandsの子会社The Sandboxも今回の資金調達に参加しています。
メタバースプロジェクト「Otherside」について
メタバースプロジェクト「Otherside」は、NFTをベースとしたゲームメタバースになるようです。
Bored Ape Yacht Clubの共同設立者でGordon GonerというペンネームのWylie Aronow氏によると、「ゲーム化」され、「完全に分散化された」「相互運用可能な世界」を作り、レディ・プレイヤー1(メタバースを舞台とした人気映画)のようなメタバースが、プレイヤーによって運営されるものになると考えられています。
Yuga Labsは、Othersideを実現するために「いくつかの異なるゲームスタジオ」提携していると、CEOのNicole Muniz氏は述べています。このゲームは、Bored Apeの保有者に限定されるものではなく、他のプロジェクトのNFTがメタバース内で活動できるような開発ツールを作成する予定だそうです。
Othersideのリリースなど今後のスケジュールは、まだ公開されていません。
Yuga Labsにおけるメタバースへの立ち位置
Yuga Labsは、他の企業がメタバースのアイデアにていて間違った方向に進んでおり、このスタートアップに際立つチャンスになると考えています。Yuga Labsの共同設立者でGargamelというペンネームを持つGreg Solano氏は、何もない共有仮想空間で一緒に時間を過ごしても、人々の絆は深まらないだろうと言います。その代わり、人々は協力しなければならない立場に置かれることで絆を深めていくのだと彼は言っています。
Yuga Labsが目指している物
Yuga LabsのCEO、Nicole Muniz氏によると、Bored Ape ,Punks, MeebitsなどのNFT所有者のコミュニティとIPを使って、新たな経済圏を作ろうとしています。
また、ブロックチェーンを活用して、人々が探索してり、遊んだり、相互運用可能なメタバースの構築を目指しています。
リンク集
Yuga Labs公式サイト https://www.yugalabs.io