オークションの概要
サザビーズでは2月23日、Crypto Punks104点を一括で販売するオークションの開催を予定していました。このオークションは、2000~3000万ドルでの売却される予定の注目のイベントでした。
この希望額は、サザビーズのNFTアートのオークションとして、過去最高でした。
今回のオークションでは、イーサリアム、Bitcoin、USD Coin、現金で支払いが可能になっていました。
オープニングの入札額は1400万ドルに設定されていました。
オークションが直前になって中止になりました。
中止までの経緯
セールの前には、Crypto Punksの歴史や意義に関する活発なパネルディスカッションが行われました。
現地時間の19時にオークションが開始される予定でしたが、19時25分にオークションの中止と「委託者と話し合った結果、この作品は取り下げられたと発表しました。」というコメントが発表されました。
19時28分には、サザビーズのウェブサイトからこのオークションに関する情報自体が削除されてしまいました。
今回、直前の中止になった理由として、オークションハウスの手数料のために撤退した可能性が示唆されています。
委託者は今回のNFTを104個のCrypto Punksをすべてまとめて1回の取引で取得しました。
委託者のコメント
委託者@0x650dはTwitter上で、オークションの中止に関して2件の意味深なツイートをしていました。
最初の投稿では、デジタル資産を保持するための暗号用語である「hodl」の決定を宣言しています。
この投稿の画像は、ミュージシャンのドレイクをモチーフにしたミームです。
「サザビーズをラギングすることでPunksをメインストリーム(より主流)にする」と投稿しました。
ラギングは、暗号業界で、開発者が意図的に投資家の資金を吸い上げ、プロジェクトから逃げ出すことを指します。
Crypto Punksとは
LarvaLabs社によって、2017年に10,000のピクセル化されたキャラクターなるプロジェクトとしてCryptoPunksが作成されました。Larva Labs社によると、これらの初期のNFTの数十個は、現在イーサリアムで100万ドル以上で販売されています。全体の売上高は20億ドル以上になっています。
サザビーズによると、104個のNFTの所有は、単一のウォレットが保有するグループの中でも最大級で、すべてのPunksの1%に相当します。
過去のNFTアートのオークション
今までのサザビーズのオークションはデジタルアート作品と何かを一緒に出品する形をとっていました。しかし、今回はNFTを単独で出品するという新しい試みでした。
2021年には1億ドルのNFTを売却したと言われており、9月に売却した101点のBored Ape Yacht ClubのNFTは約4分の1を占めます。
昨年、サザビーズはCryptoPunkを1180万ドルで売却し、世界記録を樹立しました。そして、NFTコレクションで2番目に取引されたBored Ape Yacht Clubは、Crypto Punksのフロアプライスを超えました。
NFTとして過去最高の落札額は、BeepleのThe作品『The First 5,000Days』がクリスティーズで6900万ドルです。