カニエ・ウェストは、自身のブランド「YEEZUS」について、NFTに特化したものを含む17件の新たな商標を申請しました。
Yeに改名したカニエ・ウエストは、5月27日に米国特許庁(USPTO)に「ブロックチェーンに基づく非代替性トークン(NFT)」,「通貨とトークン」、「デジタルアートを特徴とするオンライン小売店サービス」の商標を申請しています。この出願は、カニエ・ウェストがYeezusブランドの遊園地を立ち上げる可能性も示唆しています。
カニエ・ウェストは、起業家、ラッパー、ファッションデザイナーであり、現代において最も影響力のあるヒップホップアーティストです。
Yeezusブランドは、カニエ・ウェストが2013年に発表したアルバムと、彼の有名なロングラン・ツアーのことを指しています。
今回の商標申請は、NFTやメタバースの種類については何も記載されていないため、具体的な商品などの詳細は不明です。また、商標出願には、化粧品、ビデオゲーム、遊園地、小売店、アパレルなど、NFTやメタバース以外の商品も含まれています。
販売が予測されているNFT
ナイキに買収されたRTFKTスタジオは、デジタルスニーカーのNFT販売で成功を収めており、カニエ・ウエストも自身のブランド「Yeezus」でNFTスニーカーを販売するという予測がされています。
NFTに対して否定的であったカニエ・ウェスト
カニエ・ウェストは、数ヶ月前にインスタグラムでNFTプロジェクトは関心がないことを発表していました。
カニエ・ウェストは、2月1日のインスタグラムの投稿(現在削除済み)で、フォロワーに対し、「NFTを作るように頼むのはやめてくれ」と言い、また「現実世界で本物の製品を作る」ことに興味があると述べています。しかし、ウェストは投稿の最後に「後で聞いてくれと書いており、将来的にNFTを発売するというアイデアを完全に閉ざしているわけではないことを示唆していました。
音楽業界とNFT
NFTは、オリジナリティと商業的なメリットから、多くの著名なミュージシャンが音楽作品をリリースする際に選択しています。
音楽におけるNFTは、アート作品やデジタル画像収集品のNFTと異なり、プロデューサーやアーティストと強い結びつきがあります。
著名人のNFT活用の事例
著名人のNFTプロジェクトや指示の人気が高まるにつれて、有名人や富豪による、NFT・メタバース関連の商標出願が増えてきています。
マドンナ
有名なデジタルアーティストBeepleと共同で3つの限定版NFTを作成し、総額約8,130万円相当で落札されました。
ローガン・ポール
ユーチューバーかつプロボクサーであり、NFTのファンでもあるローガン・ポールが、複数のNFTおよびメタバース商標を出願し、著名人がWeb3でブランドを立ち上げるというトレンドの火付け役となりました。
スヌープ・ドッグ
ラッパーのスヌープ・ドッグは、2月メタバースゲーム「The Sandbox(サンド・ボックス)」と提携し、NFTコレクション「The Doggies」を発売し、約4.5億円の初動売上を記録売上を記録しました。
ベッカム
サッカー界のレジェンド:デビット・ベッカムは、4月にメタバースとNFT関連の商標を3件出願しています。