メタバースプラットフォームの土地が高値で取引され話題になっています。
何を期待して高値で売買されているかなどについて紹介します。
メタバースとは
メタバースとは、アバターが生活、仕事、遊べるインターネット上の3D仮想空間です。「どうぶつの森」や「フォートナイト」、FF14などのゲームでは、メタバースが既に実現しつつあります。
今のSNSように 5~10年後、メタバースがオンライン上で友達と遊べたり、コンサートを楽しめたり、仕事で会議ができる仮想空間になるように普及することが期待されています。
しかし、メタバースの不動産投資は、投機的な要素が強く、このブームが次のインターネットの形なのか、それとも一時的なバブルなのか、誰もハッキリと分かっていません。
メタバースの土地の魅力
メタバースの一部を土地として所有、スペースの需要が高まると価値が上がり、その時に土地を売ることができます。
これらの資産はブロックチェーン上に保存された偽造防止の証明書に裏付けることができるNFTの形で販売されています。NFTを使うことでゲームワールド内の土地を数量限定で販売することができます。
広告を出したいブランドにスペースを貸し出したり、イベントを開催して売上の一部をもらったり、ショップを開いてデジタルアイテムをユーザーに販売することができます。
人気の土地
高値で取引されているのは主に、Axie Infinity、Decentraland、The Sandboxの3つのメタバースプロジェクトです。
「Axie Infinity」はPlay to earnゲームで、「Decentraland」と「The Sandbox」はゲームを主体としたメタバースプラットフォームです。
土地の高額取引ランキング
第一位:430万ドル(約5億円)
2021年11月にメタバースの不動産会社であるRepublic Realmが、ゲームプラットフォーム「The Sandbox」で仮想の土地を430万ドル(約5億円)で落札しました。この仮想の土地は、ビデオゲーム開発会社のAtari社から購入したものです。今後、Republic Realm社とAtari社は、このようなバーチャル不動産を共同で複数開発する予定です。
2位243万ドル(約2億7000万円)
カナダの分散型金融(DeFi)企業であるToken.comは、243万ドル(約2億7000万円)でDecentralandの土地、6,090平方フィート(約170坪)を購入しました。Decentralandの独自トークンMANAで、618,000MANAで取引されました。この土地は、Eコマースサービスやファッションブランドのファッションショーに活用される予定です。
3位230万ドル(約2億5000万円)
メタバースで3番目に大きな土地取引は、Play to earnゲームで有名な「Axie Infinity」であった。このゲームのプレイヤーの一人が230万ドル(約2億5000万円)を支払って「A Genesis land Plot」と呼ばれる土地の所有権を手に入れました。この取引は2021年11月に、時価総額が第2位の仮想通貨:イーサリアムで500ETHで売買されました。
不便な点
土地を買うプロセスが複雑な点
ユーザーはランドトークン(仮想の土地のNFT)を円やドルなどの法定通貨で買うことができません。ほとんどのランドトークンは、1次流通の場合はプロジェクトごとの独自の仮想通貨でしか購入できません。独自の仮想通貨の場合、日本円をイーサリアムに換金して、さらに独自の仮想通貨に換金して、ランドトークンを購入するというステップが必要になります。
また、プロジェクトごとの仮想通貨は、ビットコインやイーサリアムなどの主要な仮想通貨に比べより価格が変動しやすいです。
まとめ
仮想の土地は、今後メタバースが普及することが期待されて、高値で取引されいます。
仮想の土地に建物を建設して、イベントを開催したり、スペースを貸すことで収益化することが将来的に可能になります。
購入する手続きは少し複雑。