【ブランドのNFT活用】5つの魅力について解説

画像引用元:ACイラスト

NFTはアートの世界で、高額で売買され注目されています。

現在では、NFTアートだけでなくゲームや音楽の領域でも活用され始めています。

さらに、名だたる有名ブランドNFTを活用したビジネスに注目しています。

すでに、アディダス、グッチ、ドルチェ&ガッバーナ、P&Gなど多くのブランドがNFTに参入しています。

そこで今回は、背景や実際の活用例などを踏まえて、ブランドのNFT活用の魅力を紹介しようとおもいます。

NFTとは

Non Fungible Tokenの略で日本語では、非代替性トークンと呼ばれます。ブロックチェーン技術を使ってデジタルデータに作者や所有者の情報を偽造できない形で追記することができるデジタル資産です。販売と再販売のたびに、所有者のデジタル証明が発行されます。

イラストや音楽、動画、3Dアニメーション、ツイートなど様々なデジタルデータをNFTに変換できます。

NFTによってデジタルな商品にオリジナルを所有するという新たな価値を見出すことができます。

NFTは数年前から販売されていました。しかし2021年にBeepleのNFTアートが6900万ドル(約75億円)で落札されたり、元Twitter社CEO、ジャック・ドーシー氏の最初のツイートが290万ドル(約3億円)で落札されたことなどでNFTの認知度が上がってきています。

NFT関連のデータ分析会社DappRaderによると、2020年のNFTの市場規模は約9500万ドルで、2021年第2四半期には、25億ドルに増加したと報告しています。

このように、NFTが急拡大していることが分かります。

NFTはアーティストが作品を収益化し、支援者とつながるための方法として活用されていましたが、現在ではゲームアイテムなどにして活用されています。さらに現在では、多くのブランドがNFTを利用して、さらなる認知獲得や新たな収益源として開拓しようとしています。

約75億円で落札されたBeepleの作品

画像引用元:Beeple

NFTの活用する魅力

NFTは数量が限定でコレクションできるアイテムとして価値がありました。

しかし、収集できることに加えて、購入者のみのコミュニティや現実世界での商品の購入権などの実用性も加えられることがNFTの魅力です。

新たな収益源となりえる

デジタル形式で限定アイテムを販売するという新たな市場が形成されました。これによって、ブランドにとって、新たな収益ポイントを獲得します。

コアなファンを取り込むことができる。

NFT購入した人のみのコミュニティ参加権などを追加することができます。これによって、ブランドが好きなコアなファンのみが集まるコミュニティを形成でき、早期購入の権利や限定イベントなど、新しい形でブランドがユーザーとコミュニケーションすることができます。コアなファンとの親和性をより向上させることができます。

新たな形でのプロモーション

NFTを販売することにより、話題性に富んだプロモーションを行うことができ、ブランドの認知度を上げることが可能です。

また、今までは、接点を持てなかった新しいユーザー層を取り込むことができます。

リアルな商品の証明書

NFTの偽造が出来ない仕組みを利用して実際の商品の証明書として活用できます。

現在ブランドの物は、スーパーコピーといわれるような精密な偽物大量に出回っています。

NFTやブロックチェーン技術を活用すれば、誰から誰に所有権が移ったかが明確になります。より消費者は安全に取引でき、ブランドは商品の希少性を担保することができます。

リターン

NFTはクラウドファンディングのリターンや調査の返礼品など、新たな形での返礼品として活用することができます。

実際の活用事例

アディダスは、2021年12月17日に約3万個からなるNFTコレクションを販売し、2300万ドル(約26億円)を売り上げました。

1個0.2ETH(約8万7000円)で販売されましたが、発売から一週間後には2次流通で約0.6ETH(約28万円)で取引されています。

画像引用元:Adidas Originals ,OpenSea

背景

人々が、仮想空間(メタバース)でより多くの時間を過ごすようになり、今後もその傾向が続いていくと思われています。つまり今後メタバースが我々の生活の一部になるかもしれないと予想されています。

海外では、ジャスティンビーバーやアリアナグランデのような大物アーティストもメタバースでコンサートを開催しています。

日本でもゲームの「FORTNITE」で米津玄師さんがバーチャルライブを行いました。

今後はメタバースでハイブランドを巻き込んでファッションショーが盛り上がることが期待されています。

現在は、音楽やファッションなどのイベントメタバースの活用が注目されています。しかし近い将来では、オフィスがメタバースに出来て、仮想空間に集まって会議するなど、仮想空間でより多くの時間を過ごすことが予想されています。

これにより、メタバース過ごす時間が増え、それに伴うデジタルでのビジネスチャンスの増加に期待し、多くのブランドがメタバースに注目しています。

NFTの所有権を明確にして、ブランドの希少性などを担保できる技術を活用してブランドのデジタルアイテムを販売しています。つまり、ブランドのオリジナルの物なのかただのコピーかが判別できるので、デジタル資産として、価値がつきます。

画像引用元:米津玄師 2020 Event / STRAY SHEEP in FORTNITE

例)メタバース内でのアイテムとしてNFT販売

メタバース内での自分を表すアバターが必要になってきます。

このアバターの着せ替えで服や靴などのデジタルアイテムをNFTの形式でブランドが販売することができます。

またメタバースの特徴として、互換性があれば、アイテムがプラットフォームを超えて利用できます。つまり、購入したNFTは様々なメタバースプラットフォームで相互利用できます。

懸念点

NFTの市場が安定しない点

NFTの市場は新規性や話題性から、高値が続くバブルの状態です。今後、NFTでのアイテム販売などが本当に主流になっていったら、今の相場は落ち着くと予想されます。また、NFTの取引は、仮想通貨での取引が主流で、仮想通貨の相場にも値段が左右されます。

NFTの二酸化炭素排出問題

NFTはブロックチェーン技術を使っているため、膨大なエネルギーを消費します。

莫大な消費電力からくる、二酸化炭素排出の問題はたびたび議論になります。今後、NFTが社会に浸透していくためには、電力消費を抑えた仕組みを開発、導入する必要があります。

まとめ

NFTは、ブランドに新しい形での収益源や消費者とのコミュニケーションの方法を模索することができます。

また、現実世界で認められて、価値を見出しているブランドがNFTを出品することによって、NFTがより世界に浸透し、一般化し、活用されていき、デジタル資産の価値が普遍的になります。

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