任天堂は、メタバースのコンセプトに興味を持ったことを認めていますが、今のところは任天堂の計画に合わないことを指摘しています。
NFTについては何も回答しませんでした。
先週行われた決算説明会のQ&Aパートで、任天堂はメタバースとNFTについて質問されました。その時には非常に簡単な要約をしていましたが、今回、正式なコメントの全文が公開されました。
古川俊太郎社長のコメント
メタバースは世界中の多くの企業が注目しており、大きな可能性を秘めています。
メディアでメタバースの概念が紹介されると『とびだせ どうぶつの森』のようなゲームが例として取り上げられることもあります。
そういう意味では、メタバースは私たちにとっても興味深いものです。
しかし、現時点では、メタバースがお客様にどのような驚きや楽しさを提供できるのか、具体的に定義することは容易ではありません。
エンターテインメントを提供する企業としては、いかにお客様に新鮮な驚きや楽しさを提供することに重点を置いています。
多くの方に理解していただけるような“任天堂らしさ”をメタバースで表現できるのであれば、検討することもあるかもしれませんが、現時点ではそのような状況ではないと考えています。
ゲーム業界とメタバース
最近では、ゲーム業界の大手企業がメタバースに大きな関心を寄せています。昨年、Epic社はこのアイデアに取り組みために10億ドルを調達しました。ほかにも、ユービーアイソフト、EA、スクエアエニックスなども参入することを表明しています。
任天堂のメタバースに方針は、バンダイナムコが150億円を投じて、自社のゲームやアニメのキャラクターを活用した独自の「IPメタバース」を開発するというニュースに続いて発表されました。
また、大ヒットしたバトルロワイヤルゲーム「PUBG」を開発したKrafton社は、Unreal Engine5を用いてメタバースを構築する計画を発表しています。