ティファニー(Tiffany)から、Crypto Punks保有者限定のペンダント「NFTiff」が8月5日に発売されます。このコレクションは、250個のリアルなペンダントとデジタルアセットで構成されています。保有者は、オーダーメイドのペンダントという形になっています。8月5日に発売されるペンダントの価格は、30ETH(約660万円相当)です。
ティファニー「NFTiff」の概要
ダイヤモンド等をつかいティファニー(Tiffany)の職人が手作りでペンダントを作成しています。
保有するCryptoPunksのビジュアルでデザインが作成されます。
ペンダントのカスタムデザインに使用できる属性は87種類、色は159色あり、ペンダント自体は18Kローズゴールドまたはイエローゴールド(NFTのカラーパレットに基づく)で構成されます。
ペンダントにはNFTバージョン(ETH)も付属します。
NFTiffの発売日
NFTiffのトークンセールは8月5日午前9時(日本時間)に開始され、ウェブサイトを通じてのみNFTiffトークンを購入することができます。
個数、価格
250個限定/1つ30ETH(約680万円)
供給される250枚のNFTiffのうち50枚は許可リスト用に確保され、残りの200枚はパブックミントなど他の形でPunk所有者に提供されるようです。すべての関係者は、KYCを通じて何らかの形で本人確認を行う必要があり、購入額は3NFTに制限される予定です。
CryptoPunksの保有者限定
このコレクションは、最初に作られたNFTコレクションとして有名なCrypto Punksの保有者限定となっています。Crypto Punks が10万ドル以下の価格で取引されることはほとんどないため、ティファニー(Tiffany)は最も裕福なNFTコレクターをターゲットにしています。
ティファニーがCrypto Punksのペンダントを作った背景
4月、ティファニー(Tiffany)は、同社の副社長であるアレクサンドル・アルノー氏が所有するCryptoPunk #3167の肖像をあしらったペンダントを作成しました。ローズゴールドにサファイア、ルビー、イエローダイヤモンドをちりばめたものになっています。
アレクサンドル・アルノー氏はドイツのスーツケースメーカーのリモワの元社長で、ティファニー(Tiffany)の副社長に就任してから1年でビヨンセ、ジェイ・Z、ヘイリー・ビーバー、シュプリームといったコラボレーションや協力者を、185年の歴史を誇るアメリカの名門ジュエリー会社に引き合わせています。
また、4月1日のエイプリルフールには、ティファニー(Tiffany)のロゴが刻印された18Kの金貨を、499枚を限定販売する「TiffCoin」を発売しますとtwitterで発表していました。
提携するブロックチェーン企業 「Chain」
NFTiffの制作や発売には、ブロックチェーン・インフラ企業Chainが参画しています。
NFTiffのページには、下部に「Powered by Chain」という記述があり、2014年に設立されたブロックチェーンベースのテクノロジー企業で、Capital One、Nasdaq、Visaなどの企業から資金提供を受けていることが紹介されています。
他ブランドのNFT活用
アディダスは昨年、Bored Ape Yacht Clubと提携して独自のNFTを立ち上げ、グッチはいくつかのコレクションとコラボして有名なNFTのキャラクターを服にしました。最近では、ラコステ(Lacoste)が、所有者に特別な衣料品の提供を可能にするコレクションを立ち上げました。
また、昨年4月には、ルイ・ヴィトン(LVMH)、カルティエ、プラダが共同で、ハイブランドの買い物客が商品の認証、製品や素材の追跡、偽造品との判別ができるように、NFTを活用したブロックチェーン・コンソーシアム「Aura」を立ち上げました。