イーサリアム テストネットでのマージを計画、Ethereamu2.0へのアップデートも解説

画像引用元:ACイラスト

イーサリアムのパブリックテストネットであるRopstenは、プルーフオブステークへの移行に向けた最終準備の一つとして「The Merge」を実施する予定です。

6月8日 「The Merge」のテストが行われることになりました。

PoS PoWの違い

現在のイーサリアムにおける問題点

ガス代PolygonやOptimismのようなレイヤー2ネットワークを利用して、スケーラビリティとトランザクションを処理し続けています。

PoW(プルーフ・オブ・ワーク)現在のイーサリアム

現在のイーサリアムはプルーフ・オブ・ワークモデルに依存しており、採掘者が複雑なパズルを完成させて取引を検証する競争を行っています。マイニングには、高い電力消費が必要で問題となっています。

PoS(プルーフ・オブ・ステーキング)の場合

ネットワークに貢献した人、ステーキングされたETHを使って取引が検証されるので、イーサリアムがより環境に優しく、効率的になると考えられています。

イーサリアムのPoSへの移行計画は、2020年12月からスタートしており、「イーサリアム2.0」として知られていました。

今回のThe Margeはネットワークを拡張すると同時により安全にするための一連のアップグレードのフェーズ0となります。

テストネット「Ropsten(ロプステン)」とは

Ropstenは、Ethereumのパブリックテストネットです。

ブロックチェーンをあるコンセンサスメカニズムから別のものに切り替えるのは、複雑な変更で、最終的にメインネットに展開する前にRopstenのようなテストネットで何度もテストする必要があります。

Ropstenで、テストマージを行うメリット

多くのイーサリアムのアプリケーションやサービスが既にRopstenをすでに使用している

ため、実際の統合の前に、多くの人にテストしてもらうことができ、フィードバックを受け取ることができます。

さらに、Ropstenはメインのイーサリアムネットワークに最も近いネットワークなので、実際のマージ中に出てくるかもしれないバグなどのトラブルを評価するのに役立つと言われています。

The Mergeとは?

The Margeが行われることによって、PoWが終了し、より持続可能で環境に優しいイーサリアムの時代が始まることになります。

The Mergeによって、イーサリアムの発行量が削減されると予想されています。これによって、ETHの流通量が減り、供給量が減ることによる、需要の高まりが、価格が上がることが期待されます。

メインネットのマージ実施予定時期

メインネットのマージは2022年の後半に行われると言われています。

イーサリアムの開発者でコアメンバーのPreston Van Loon氏は、すべてが計画通りに進めば、メインネットのMergeは8月に行われる可能性が高いと述べています。

ステーキングされたETHを引き出すなどの、いくつかの機能はThe Mergeの完了後、実装される予定です。計画では、これらの機能に対応するためにMerge後「クリーンアップ」アップグレードが行われます。

Difficult Bomb

イーサリアムのブロックチェーンにコード化された、意図的にネットワークを遅くするプログラムのことです。Merge後のプルーフ・オブ・ワーク(PoW)チェーンにマイナーが残りにくくすることで、PoSへの移行を促すために設計されました。

ETH2.0 シャーディング

PoSの移行が完了すると、次にネットワークを複数のチェーンに分割するシャーディングが計画されています。

分割されたチェーン(シャードチェーン)では、バリデータはネットワーク全体ではなく、検証するシャードのデータのみを保存・実行します。これにより、トランザクションのスピードが上がり、ハードウェアの要件が大幅に削減されるメリットがあります。

シャーディングは、2023年初頭に行われる予定で、これが終わると完全にイーサリアム2.0に移行されることになります。

リンク集

イーサリアム公式サイト、「The Merge(マージ)」紹介ページ:

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