Facebookが社名をMetaに変更したことで「メタバース」に注目が集まっています。
Meta以外にもメタバースにプラットフォーム、ハード、ソフトなど様々な面から参入しようとしている企業があります。
そこで今回はMetaを含めたメタバース事業への投資を進めている代表的な企業を紹介します。
メタバースとは
現実に近いレベルでインターネット上を自由に活動できる仮想空間のことです。
VR(仮想現実)やAR(拡張現実)を使ってよりリアルに共有プラットフォームを、ユーザーが異なるデバイスやプラットフォームからアクセスできるようにするという概念です。そのため、一部の企業が独占するプラットフォームではなく、相互に接続された空間の総体として、自由に行き来できる相互運用性が重要です。多くのメタバースユーザーは、ワールドを歩き回れるアバターを持ち、他のプレイヤーと交流することができます。
大手のテクノロジー企業はメタバースをインターネットの未来と見て注目しています.
企業が参入できる可能性としては、オフィスワークやエンターテインメント、決済、ヘルスケア、ショッピングなど多岐に渡り、現実世界で行われていた活動をメタバース内で代替することにあります。
Meta(Facebook)
Metaは社名変更するほど、メタバースへ注力しています。実際に2021年だけでメタバース事業に1兆円規模の投資を行っています。
Metaはメタバースを社会的なつながりの次の進化であると宣言し、これまでにない様々な方法で交流し、学び、協力し、遊ぶことができる仮想空間を作ろうとしています。
ザッカーバーグCEOは、すでにメタバースにおけるNFTや暗号通貨、ブロックチェーンの重要性に言及して言います。仮想通貨Libraプロジェクトも進行中で、Metaの将来にも取り入れられるかもしれません。
またMetaは、VRデバイス(Oculus)やAR用のスマートグラスなどのハード面の開発や販売でも他社に比べリードしています。
Epic Games
Epic Gamesには、メタバースプラットフォームの1つであるFortniteがあります。Fortniteは、3億5000万人以上のプレイヤーがいる大規模なソーシャルプラットフォームと仮想世界に変わりました。従来のビデオゲームの枠を超えて、仮想世界での音楽コンサートやダンスパーティーなど、メタバース空間を実現しつつあります。
また、Epic Gamesは今後メタバース事業に投資への10億ドルの資金調達も発表しました。
マイクロソフト
マイクロソフトは、Mesh(メッシュ)と呼ばれるメタバースで仮想オフィスなど労働環境を作ることに注力しています。企業はこれを利用することによって、従業員が働くための永続的な仮想空間を作り、ビデオ会議よりも深いレベルで共同作業を行うことができます。
Meshは、アバターとホロポーテーション(VRやARの世界で、他者に直接自分を投影できる技術)を使って、複合現実で没入型コラボレーションを可能にします。
Meshの中では、TeamsやWindowsなどをVRで利用することができるようになります。対応デバイスは、HoloLens2,VRヘッドセット、モバイルデバイス、デスクトップなど幅広く対応しています。
Nvidia
2021年にクリエイターが3Dモデリング、デザイン、シミュレーションを共同で行える「Omniverse Enterprise」を発表しました。Omniverseはアーティスト、デザイナーが主要なソフトを横断して、どこからでもリアルタイムで仮想空間内で共同作業を行うことがプラットフォームです。NvidiaはOmniverseによってメタバース事業に参入しようとしています。
Nvidiaは、世界有数の半導体メーカーです。もともとはゲーム用のGPU(画像処理を行う半導体)の開発を行っていました。
まとめ
今回は海外企業を中心に説明しましたが、日本企業も任天堂の「あつまれ どうぶつの森」やスクウェア・エニックスの「ファイナルファンタジーXIV」などでゲームの世界でメタバースを実現しています。今後5~10年で、ゲーム以外の音楽やファッションなどのエンターテインメントや会議や展示会など仕事関係、ショッピングなど幅広い分野でメタバースが活用され、普及するのか、またどの企業が覇権を握っていくのかに注目です!