Bored Ape Yacht Clubを開発したYuga Labsは、Larva LabsからCrypto PunksとMeebitsを買収したことを発表しました。
Yuga LabsとLarva Labsは、金曜日の夕方にTwitterで共同発表を行いました。
Yuga Labsのブログ投稿には、「我々は現在、両コレクションのブランド、アートの著作権、423体のCrypto Punksと1,711体のMeebitsを所有しています。」
Crypto PunksはNFTの世界で最も古く、最も価値のあるブランドの１つであり、Meebitsは昨年5月のローンチ後、すぐに最も価値のあるNFTコレクションのリストに加わりました。
Larva Labsは、今後も独立して、運営され、新しいプロジェクトに取り組むそうです。
Yuga Labsの狙い
Yuga Labsは、この2つのプロジェクトを中心に派生作品を作る「ビルダーズコミュニティ」の育成を目指しています。そのため、Crypto PunksとMeebitsの所有者に知的財産権と商品化権を与え、Bored Apeの所有者と同じように、NFTに基づく作品や製品を作成できるようにする予定です。Bored Apeの所有者は、権利を利用して、特定の猿をベースにした独自のNFTコレクションをスピンオフさせたり、その猿をメジャーなレコード会社と契約させたりしています。
今回の買収は、NFT市場が冷え込み始めたことに受けたものです。NFTは昨年に販売量と金額が急速に上昇した後、市場は落ち込み初めて、まだ回復していません。販売トラッカーのNonFungibleは、昨日のNFTの販売を約12,000取引、総額3,000万ドルと推定しています。取引総額は、昨年の8月から9月にかけてでは10倍で、1ヶ月前でも、販売件数と販売額は今日の2倍でした。
Yuga Labsは取引の一環として、Larva Labsから400体以上のCrypto Punksと17,00体以上のMeebitsを取得しています。同社は、購入額を小表しています。
Bored Ape Yacht ClubとCrypto Punksの時価総額
OpenSeaによると、Bored Apesはこれまでに合計10億ドル以上の取引が行われていて、全期間での取引量では、歴代2位のNFTコレクションに位置付けられています。これは、Crypto Punksの22億ドルに次ぐ規模です。Open Seaによると、Meebitsの取引量は約2億2,700万ドルです。
Bored ApesとCrypto Punksは、時価総額で最も価値のある2つのNFTコレクションで、現在の価格では最低でも約36億ドルの価値を持ちます。
Yuga Labsの急成長
Yuga Labsの従業員数は、わずか11人から50人にまで増えました。今回の買収によってYuga LabsはNFTの分野でさらに巨大な存在となりましたが、同社の創業者はNFTの先を見据えて次のことを考えています。同社はすでにマーチャンダイズドロップの発売や、期間限定のモバイルゲームをリリースし、ブルックリンでセレブを集めたパーティーを開催しています。
2月には、VCの有力企業であるアンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)と、約50億ドルの価値を持つ投資について交渉中であると報じられました。
