アップル ティム・クックCEO 一般人が「メタバース」を定義できるかに疑問

画像引用元:Apple

Appleティム・クックCEOは、ほとんどの人はメタバースを定義することさえできず、ましてやその中で長い時間を過ごすことはできないという考えを明らかにしました。

「私は常に、人々が何かが何であるかを理解することが重要だと考えています」と、AppleのCEOは金曜日にオランダの出版社Brightに語りました。「そして、私は一般人にメタバースが何であるかを伝えることができるかどうか、本当に自信がありません。」とティム・クックCEOは同社が”メタバース “に向けて取り組んでいると主張する準備ができていないということを明らかにしました。

Appleによるメタバースの計画

当然のことながら、Appleはまだ公にメタバースのための計画を明らかにしていません。メタバースは、人々が仮想現実ヘッドセットのような没入型技術を使って交流し、仕事、買い物、ゲームをすることができる仮想現実(VR)プラットフォームを説明するために一般的に使用されるものです。このような仮想世界はすでに何らかの形で存在していますが、技術界の大物の多くは、人々がメタバースに多大な時間(そしてお金)を費やすために必要なハードウェアとソフトウェアの開発に取り組んでいるのです。

ティム・クックCEOは拡張現実(AR)の大きな支持者であり、アップルは早ければ2023年にAR/VRを組み合わせたヘッドセットを発表する可能性があり、snapは昨年最初のARメガネを限定ベータ版としてリリースし、すでに数百万人が同社のアプリを通じてARと関わっていると述べています。

他ビッグ・テックによるメタバースへの取り組み

6月、グーグルの元CEOエリック・シュミットは、このコンセプトに対する一般的な混乱を要約し、”メタバースとは何かについて合意が得られていない “と指摘しました。

同様に、SnapのCEOであるEvan Spiegelは、メタバースは「かなり曖昧で仮説的」であるため、同社はこの用語を使うことを避けており、もしこの用語を定義するよう人々に依頼したら、すべての定義が「全く異なる」だろうと語っています。その代わりに、彼は、仮想の要素や画像を現実の世界に重ね合わせる拡張現実(AR)を中心に、自社の計画を推し進めています。

メタバースに関するティム・クックCEOのコメントは、先週ナポリ・フェデリコ2世大学の卒業式で講演する前に、イギリスとドイツを訪問したヨーロッパツアーの中で行われました。その式典での質疑応答でティム・クックCEOは、人々はいずれARをインターネットと同じようにそれなしでは生きていくのが難しい、と示唆しました。

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