オーストラリアのメルボルンに住む2人の姉妹は、シンガポールの暗号取引所Crypto.comから誤って1050万豪ドルを受け取りました。姉妹は、高級住宅を購入するなど、散財してしまったと報告されています。
現在、裁判所は、この不動産を売却し、資金をCrypto.comに返還するよう命じました。
取引所のCrypto.com は、この誤送金を7カ月間気づかない状態が続いていました。
誤送金の経緯
2021年5月に女性が100ドルの払い戻しを求めた際、誤って1050万ドルを送金しました。Crypto.comは、2021年12月の監査でミスに気付いた報告しています。Crypto.comの従業員が支払い欄で返金額の代わりに、口座番号を誤って入力し、誤送金が発生しました。
誤送金、7カ月間気づかれない状態続く
誤送金は2021年5月に発生しましたが、2021年12月の年次監査まで発見されませんでした。つまり、Crypto.comがこの間違いに気づいたのは、発生から7カ月後でした。
Crypto.comとは
Crypto.comは、シンガポールに拠点を置く取引所です。Crypto.comは2016年に香港で設立され、同社によると5,000万人以上のアクティブユーザーがいて、Visaデビットカードも提供しています。
Crypto.comは、オーストラリアでForis GFSとして運営されていました。
1050万豪ドルの使われ方
女性はお金を受け取ったあと、妹との共同口座に1,010万ドルを振り込みました。
女性はすでに135万豪ドル相当の資金をメルボルン郊外のホームシネマとジムを完備した5ベッドルームの高級住宅に費やしていたことが判明しました。その後、この不動産の所有権がマレーシアに住む妹の名義に移されたようです。
裁判の結果
ビクトリア州最高裁判所は、彼女たちの財産を売却し、取引所の金を返済するよう命じたと報じられています。彼女は、この不動産を売却し、残りの資金を返還しなければ、法廷侮辱罪を問われる可能性があることを命じられました。この事件は10月に法廷に戻される予定です。
同社は今年、ビクトリア州最高裁判所で法的措置を開始し、2月には彼女の銀行口座凍結が認められましたが、資金の大半は他の口座に移されました。
同様の事件は、他の取引所でも起きている
昨年も、暗号金融機関BlockFiは2021年5月、誤って数百万ドル相当のビットコインを多数のユーザーアカウントに入金してしまった事件がありました。
スタッフが誤って、ステーブルコインUSDCではなくBTCで支払い処理をしていました。BlockFiはツイートの中で、取引プロモーションに参加した一部の顧客は不正確なボーナス支払いを目にすることになると述べた。
関連リンク集
仮想通貨取引所crypto.com:https://crypto.com/