グローバル資産運用会社インベスコ(Invesco)は、メタバースに特化した投資ファンドを立ち上げました。アトランタに拠点を置くインベスコ(Invesco)は、1.6兆ドルの運用資産があります。
メタバースとは、没入型3D世界とオンラインコミュニティの統合ネットワークを指し、人々は仮想現実ヘッドセットと拡張型現実を使用して交流します。
インベスコ メタバース ファンドの概要
インベスコ(Invesco)のメタバース・ファンドは、メタバース技術に焦点を当てた無数のスタートアップに投資し、数百万ドル規模になる予定です。
ファンドマネジャーであるTony Roberts氏は、「我々は、高度に選択的で、評価を意識したアプローチを通じて、これらの機会を活用することを目指す」と説明しています。
このファンドは、メタバース・バリューチェーンの大・中・小の企業に投資するようです。
“没入型仮想世界の成長を促進、創造、またはそこから利益を得るのに役立つ多くの異なる相互関連部門を包含しています”
インベスコはもともと、ブロックチェーンなどに積極的
インベスコ(Invesco)は2019年3月、初のブロックチェーン関連上場投資信託(ETF)をロンドン証券取引所に上場しました。同社はまた、米国でビットコインに関連する複数のETFを展開しようと積極的に動いていたこともあります。
昨年11月、インベスコ(Invesco)は暗号指数プロバイダーのCoinSharesと提携し、現物のBitcoinに裏打ちされた欧州初の上場商品(ETP)を発売しました。
Invescoがメタバースに注目している理由
インベスコ(Invesco)は、メタバースがエンターテイメントへの応用だけでなく、メタバースが可能にする相互接続性が、ヘルスケア、物流、教育、スポーツなど多様な業界に変革的な影響を与える可能性がることに注目しているようです。
このファンドはInvescoのファンドマネージャーTony Roberts氏と副ファンドマネージャーJames McDermottroe氏によって運用される予定です。Roberts氏は、メタバースの将来の成長をめぐる非常に楽観的な予測があることを詳述しています。また、「2030年までに、仮想現実と拡張現実が世界経済に1.4兆ポンドの後押しをすることができると推定されています」とロバーツ氏は月曜日に述べました。
インベスコ(Invesco)が投資する7つのテーマ
Invesco Metaverse Fundはハイパーコネクティビティのためのネットワークなど、7つの主要テーマ領域に投資するようです。
- 次世代オペレーティングシステム
- コンピュータシステム
- メタバースにアクセスを提供するハードやデバイス
- ハイパーコネクティビティのためのネットワーク
- 人工知能(AI)で開発された没入型プラットフォーム
- ブロックチェーン、相互運用性をもたらすために必要な交換ツール
- 実体経済のデジタル化を促進するサービスや資産
その他の投資分野としては、人工知能で開発された没入型プラットフォーム、ブロックチェーンソリューション、システムの相互運用性をもたらすために必要なインターチェンジツール、そして実体経済のデジタル化を促進するサービスやアセットなどが含まれる予定です。
投資先の企業と地域には、日本も含まれます
インベスコ メタバース ファンドのポートフォリオには、地理的に、米国、アジア、日本、欧州に拠点を置く企業を特徴としていますが、同社は、まだ企業の詳細を明らかにしていません。
インベスコ メタバース ファンドは、仮想世界、NFT、拡張現実、Play to Earn(P2E)ゲーム、人工知能(AI)などのメタバース技術に特化した世界の中小・大型企業に投資するとのことです。